ピアノ

突然ですが、今日はピアノの話。

小学1年生の後半~高校3年前半までピアノを習っていました。

大学4年間は、発表会の前だけちょこちょこ練習して出させてもらってました。

音大に行けないけど、そこそこ弾けるレベルでしたが、高校3年生の発表会を最後に受験勉強のために辞めてからは、あっという間に弾けなくなっていきました。大学も英米文学科で、発表会前しかピアノの練習をしないし、勉強にバイトに忙しく、毎日弾くのが当たり前だったけど、毎日弾かないが当たり前になっていきました。

 

ピアノは、本当に大好きでした。唯一自分から習いたいと言って始めて、長く続いた習い事です。小学生の頃は、周りの友達もたくさん習ってました。中学生になると、とても上手な子と、そこそこ弾ける子は、習ってました。高校になると、ピアノを習っている子は、数える程しかいなくなりました。

 

小学生の頃は、とてもピアノが上手な友達に憧れて習い始めました。常にその子が目標でした。毎日毎日、その友達みたいに弾けるようになりたいと、いつも練習していました。小学校卒業の頃には、その子にも、かなり近づいてきたと思っていました。

が、中学に入って、目の前でショパンの『幻想即興曲』を弾く子が現れました。これは、私にとって衝撃的な出来事で、あー、こういう子が音大に行くんだなと、あっさり音大に行く夢を諦めた程でした。ある意味、良かったと思いますが。夢は諦めましたが、相変わらずピアノは好きで、自分は自分と思い、毎日練習していました。

 

高校に入ってからも、ピアノを辞める、弾かない日々というのが想像できず、習い続けました。高校に入った時に、入学祝いとして、アップライトのピアノを買ってもらいました。実は、高校に入るまで、電子ピアノで練習していたのです。

 

小学校で習い始めた時から、ピアノが欲しいピアノが欲しいと言っていましたが、親からしたら、当然お高いし、いつまで習うか解らないのに買うわけにもいかなかったと思います。なので、最初は、キーボードで練習していたのですが、お年玉を貯めて貯めて、小学4年生の時に、このお年玉で電子ピアノを買いたいといって買ったのでした。

本当は、本物のピアノが欲しいところですが、キーボードから比べたら、電子ピアノだって立派なピアノです。鍵盤だって88鍵あります。本物のピアノは、上手になったら買ってあげる。という親の言葉も、ひたすらピアノを続けるモチベーションになってしまっていたのかもしれません。

 

そんなこんなでようやく購入してもらったピアノですが、今度は、ご近所さんとの騒音トラブルとなってしまい、本物のピアノにしたことで、練習時間が限られてしまいます。難しい曲をもらい練習が必要なのに、家にピアノがあるのに、あまり練習できない。今、考えると、中学生の時にあっさり音大を諦める出来事があったことは、感謝です。電子ピアノで練習してて、音大に行けるわけありません。本物のピアノが来たら、練習時間が無くなってしまったのですから、そもそも音大に行ける環境ではなかったですね。

 

大学卒業以来、ほぼ弾くことのなかったピアノ。

子供が生まれたのをきっかけに、再び習い始めました。最初は、本当に楽譜を読むのが苦痛でした。あんなにすらすら動いていた指は、全く動かず、でも弾けてたことを知っているから、自分の弾くみすぼらしい下手な音に、落ち込むばかり。育児傍らに、やっぱり練習時間もそんなに取れません。でも、やっぱり、ピアノは好きでした。

大人になると、子供の頃のように没頭して練習できる時間は取れません。だから、もう弾けてた頃のことは、忘れて、もう一度最初からスタートしようぐらいの気持ちになり、練習できたらラッキーというスタンスで再開して、早、9年。

先生から頂いた曲が、ショパンの『幻想即興曲』でした。思い出さずにいられないあの衝撃。そして、その曲を貰えたことが嬉しくもあり、楽譜を見ては、自分の弾けなさに激しく落ち込みつつ、やっぱり中学時代のあの子は、凄かったなぁと思い出す今日この頃です。

ちなみに最近は、1年で1曲か2曲しか進みません。『幻想即興曲』は、1年かけて仕上げる予定です。のんびりのんびり、完成したら、また一つ階段を上れます。楽しみです。