パフューマリー・オルガン

3連休寒かったですね。
毎日投稿しようと思ってたブログですが、土日は、家のことに追われてなかなか書く時間が取れません😢。でも、3連休だったから書けなかったでいいと思います。まだまだ始めたばかり。これからずっと、地味に長く書き続けていきたいです。2月9日(土)に行われたアロマフェスタのお話です。

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さてさて、2月9日土曜日、朝から大雪予報でしたが、そこまで降らず、無事にパフューマリー・オルガンの演奏を聞くことができました。『パフューマリー・オルガン』は、19世紀のイギリスの化学者セプティマス・ピエースの『香階』に注目し、音と香を奏でる香る楽器として製作されました。
『香階』とは、オルガンの白い鍵盤1つ1つに香りが割り振られています。セプティマス・ピエースの共感覚によってもたらされたものらしく、香りを嗅ぐと音が浮かんだそうです。このオルガンを、今回のアロマフェスタのために、わざわざ1から製作したそうです。真ん中のドの音を弾くと、セプティマス・ピエースによれば、真ん中のドは、ローズの香りなので、ローズが香ります。白い鍵盤のみ46音にそれぞれの香りが配置されています。写真で、オルガン鍵盤の後ろに、茶色の遮光瓶が並べられているのが解りますか?この瓶の中にそれぞれの音の香料が入っていて、香料の水位が音によって調節されてます。ボトルホイッスルの要領で、ドの鍵盤を押すと、ローズの香りの入った瓶に、空気が送り込まれドの音がなり、送り込まれた空気と共にローズが香る仕組みです。46音分の茶色の遮光瓶がずらりと並べられ、その前には、各香りが取れる植物のドライフラワーが飾られています。
会場に早く到着したので、オルガンの調律作業を見学することができました。『ミの音が低いからもう少し、香りを足して』など言いながら、瓶に数滴ずつ香りを入れては、音を鳴らし、『もう少し足して』と言って、また香りを入れての繰り返し。こんな大変な作業をして、朝の6時から設置してくれたそうです。これって、オルガンを弾いていると香料が揮発して徐々に音が狂い始めるってことですよね。すごく繊細な調整の必要な楽器で、これを再現して1から作製された協会の熱意に驚きました。
演奏は、広い会場に聞こえても、香りは前方の一部の席までしか届かないので、曲のイメージに合った香りサンプルが染みこんだムエット(試行紙)が配布されました。私は、前から5列目くらいに座りましたが、1曲目は、ムエットの香りを頼りに聞きました。2曲目は、ムエットの香りを嗅いでいましたが、気が付くと、ふんわりと辺りに香りが漂ってきて、ムエットよりもいい香りを体験することができました。