ガルバナム Ferula galubaniflua

ガルバナム

学名:Ferula galbaniflua

科名:セリ科

主産地:イスラエル、イラン、シリア、レバノン

抽出部位:樹脂

抽出方法:水蒸気蒸留法

ノート:トップ~ミドル

主な成分:αーピネン、β‐ピネン、δ‐3カレン

主な作用:強壮、駆風、催眠、鎮静

香りの特徴:重く深みのある、土を思わせる落ち着いた香りです。セリ科のセロリに通じる物があります。重く深い香りは、鎮静効果に通じますが、なかなか初心者には、とっつきにくい香りかもしれません。

 

ガルバナムは、初めて出会ったときは、何とも形容し難い、鼻をくすぐるような香りでしたが、香りも強く重く、利用が難しいエッセンシャルオイルでした。ですが、体への働きを知ると、喘息持ち、頭痛持ち、PMS、生理痛、若年性更年期の不調に悩まされる私に、一番ぴったりなエッセンシャルオイルだと解りました。

 

体への働きその1

咳、痰などの呼吸器系の不調を軽減する。

喘息持ちの私には、嬉しい効能ですよね。風邪の治りかけの頃から、咳の治りが悪くなり、痰が絡み、辛い思いをすることが多々あります。そんな時、芳香浴したり、アロマオイルバス、バスソルトでの使用で入浴する際に使用しています。呼吸器系の不調を整えるエッセンシャルオイルは、樹木系、樹脂系が多いですよね。

体への働きその2

頭痛、筋肉痛、関節炎などを和らげる。

生理前は、血行が悪くなるのか、肩こりから始まり、首もバキバキ、そして頭はガンガン、吐き気まで催すような頭痛に悩まされます。吐き気まである時は、頭痛薬を飲みますが、そこまで行く前に、こめかみあたりをオイルトリートメントしてみたり、芳香浴で軽減できると嬉しいですね。

体への働きその3

月経時の不調や更年期障害の症状を軽減する。

PMSでのイライラ、気持ちの落ち込み、生理痛、排卵痛、更年期に伴う生理不順、イライラ、汗かきなど、女性特有の辛い症状。こちらも、オイルトリートメントで使用したり、入浴の際にバスソルトに混ぜて使用しています。女性特有の症状って、人によって個人差があり、ない人はないから、伝わりにくいし、抱え込みやすいですよね。ガルバナムの持つ催眠作用、鎮静作用で、気持ちの落ち込みなども軽減してくれます。

 

以上が、ガルバナムエッセンシャルオイルでした。とても香りに特徴があり、馴染みにくいかもしれませんが、これだけピンポイントで、私の体の不快症状全てに対応できるエッセンシャルオイルも他にありません。フラワー系のゼラニウム、イランイラン、パルマローザなどとブレンドすると、ガルバナムの持つ重さが軽減され、フラワー系エッセンシャルオイルに深みを与えてくれます。フラワー系の甘さ苦手な方も、ガルバナムとブレンドすることで、甘さが軽減されて使用しやすくなります。

 

肌への刺激が強めなので、肌の弱い方は、低濃度0.5%以下での使用をお勧めします。